孤軍奮闘する私の頼れる相談相手はドラッグストアの薬剤師さん

33歳、女性。
私の子供がひどい便秘が続き悩んでいた時のことです。
その日は大きな買い物をするため隣の市にある巨大ショッピングモールにでかけていました。
必要な買い物をすませまだ時間があったので、モール内にあるドラッグストアで子供の便秘が緩和されるようなものはないかとウロウロ見ていました。

いつもは地元の小さなドラッグストアで赤ちゃん用の食物繊維が豊富に入った便秘緩和の食品を買っていました。
地元のドラッグストアの薬剤師さんは中年の男性で、大人向けのお薬について相談したときは饒舌で親切で頼りになるのですが、子供のことはいつ相談しても「病院に行って」とだけ言われていました。
もちろん子供の体調は不安定ですから薬局で対処するより病院が一番なのはわかります。ただその男性はいかにも子供が苦手だという冷たい言葉づかいでしたので、こちらも抱えている不安がさらに倍増してしまう対応でした。
それでいつも棚に置いてある子供向けの便秘用食品をササッと自分で選んで購入していたのです。
ですから初めて訪れたこのモール内のドラッグストアでも自分で探したほうがいいのだろうとウロウロ薬をみてまわりました。
すると白衣をきた年配の女性が近づいてきました。薬剤師の方でした。

子供の症状を話すと子供用の浣腸をすすめ、その理由をきちんと説明してくれました。
胃腸の構造についても話してくれて、おかげでなぜ浣腸が必要なのかもよくわかりました。
さらに子供の便秘の治療で有名な病院も教えてくれました。車で40分ほどのところにある病院で、どのような薬を処方してくれる病院なのかも丁寧にです。

売っている薬のことだけでなく、お客様の体調を治すことに関すること全てをトータルで考えてくださる方でした。
その熱心さに本当に驚きました。
そして何より嬉しかったのが、私が抱えていた育児の不安に対して気遣う言葉をかけてくれたことです。親が子供の体調不良に抱えるストレスは相当なものです。

自分が風邪をひいてもどうってことないのに、子供が風邪をひいたらいてもたってもいられない気持ちになるものです。
そんな親の心理を見抜いて寄り添うように思いやる言葉をさらりとかけてもらえたのでした。

浣腸と胃腸の構造の説明、病院の紹介と思いやりのある言葉が続きましたが、それらは長い時間かけたわけではありません。
時間にすると本当に短い時間です。それも子供を連れている身には助かりました。
私は遠くから嫁いできていたので頼れる親もそばにいませんでしたし、近所に知り合いがいるわけでもありません。
そんななかで孤軍奮闘していた私の心をスーッと軽くしてくださったのです。
薬剤師さんの「薬を説明するだけの人」というイメージを覆し、地域の頼れる相談相手というイメージに変わった瞬間でした。