「かかりつけ薬剤師」の必要性って?今までと何が違うのか…

現在、「かかりつけ薬剤師」の同意書は記載していないものの、ほぼ「かかりつけ薬剤師」のように対応して頂いている薬剤師さんがいます。

自宅から近いクリニックに行き、処方箋をもらったときに近所の薬局を何軒か紹介されましたうちの一つの薬局です。周辺は医療機関も調剤薬局も多い激戦地なのでたくさんありました。クリニックから家に帰る導線に最も便利な場所を選んだつもりだったのですが、後になってそれよりも、実は大きな薬局やチェーンの薬局には行きたくなかったのだということに気付きました。

ごく小さいビルの1階にある昔ながらのその古い、小さい個人経営の薬局に行ったのは、疲れていてほっとしたかったように思います。そもそも、そこにいくようになったきっかけは鬱病で、心療内科で診察を受けて抗鬱剤を処方された時でした。明るく広々、テレビがついて雑誌もたくさんあって、電光掲示板もあって、にこにこ元気な薬剤師さんが大勢忙しそうに働いている薬局にいく元気はとても振り絞れなかったのだと思います。小さい薬局はほかにもありましたが、なぜか古くて静かなところに行きたかったです。なんとなく雰囲気が気に入り、他の症状での処方もその薬局に通うようになりました。

「かかりつけ薬剤師」を持つメリット・デメリット

私自身、正式な「かかりつけ薬剤師」さんをお願いしているわけではありませんが、ほぼ「かかりつけ薬剤師」のような状態で対応してもらっています。そのため、改めて「かかりつけ薬剤師」をお願いするメリットがいまいち感じられないというのが実際に気持ちです。

今、「かかりつけ薬局」の薬剤師さんとの関わり方で、私が「よかったこと」「よくないこと」と感じることを紹介します。

よかったこと1)薬剤師さんの人柄

薬剤師さんは推定四十代の地味な男性ですが、ほどほどに距離があり、でも冷たくなく、てきぱきと処方してくれます。通い始めたきっかけとなったのが鬱病で、最初の処方の時点ではとても落ち込んでいたので、あまりかまわれたくない私には心地よかったです。愛想が悪いわけではなく、最初は寒いですね、飴ひどいですね、等のごく普通の天候の話などもそれなりにします。薬についても効果や副作用等の確認はするし、質問があれば的確に答えてくれます。特に威圧感があるとか、冷たい、ということではないですが、全般的には事務的なタイプです。

大きい薬局では、親身なムードを醸し出す薬剤師さんにいろいろ症状を聞かれたり、ジェネリックをすすめられたり、忘れたお薬手帳を無理に交付されそうになったりします。用件以外のことで話すのは、私はあまり好きではなく、消耗します。もともと社交的な方ではないですし、特に鬱病の時に、明るく元気な薬剤師さんとは話したくないものです。

よかったこと2)薬局の雰囲気が好き

おそらくは地主さんなのか、二代目さんなのかもしれないと思いますが、とても古い小さなビルの1階で開業しています。薬局も古く、家具もレトロ、少しだけおいてある市販薬のラインアップもレトロです。市販薬のポスターなどもほとんど貼ってありません。華美ではなくどちらかというとボロ目の部屋で、ソファーはビニールばりとまたレトロ、照明は蛍光灯なのですが、それがまたなんだか落ち着きます。

時々、レジにおばあさん(おそらく薬剤師さんのお母様?)がいて、ドクダミ茶など入れてくれることもあります。私にとっては、電光掲示板のある大きい薬局でたくさんの椅子に人がぎっしりと混んでいたり、テレビが流れたり、広告がたくさん貼ってあるよりも、ずっと落ち着きます。基本的にはいつも空いているので、処方に時間がかかることもあまりありません。狭いので、ガラス張りになっているけれど、ぎっしり薬を置いた棚とかテーブルの小さな調剤部屋が少し覗けるのも実は気に入っています。

よかったこと3)地理的に便利

当たり前ですが、やはりアクセスに便利なことは大事だと思います。長い時間をかけて薬だけをもらいにいくということは想定しずらいので、クリニックとは異なり、薬剤師さんは自宅あるいはクリニックのどちらかに近いことが重要ですが、かかりつけという概念では、家に近い方が圧倒的に便利です。

よくなかったこと1)プライバシーはない

とにかく家から近く、かつガラス張りで道路に面しているので外から丸見えです。知人が通りかかったり、来たらどうしようというのは冷や冷やします。
小さい薬局なので、お客さんは待っている人も含め、せいぜい待てるのは4人くらいがマックスだと思います。待つための椅子と、処方されるカウンターは目と鼻の先と狭いから、名前も何を処方されているかも値段も、その場にいる人には丸わかりです。処方される薬は、たとえ毎回同じでも、薬の名称も名前も、ちゃんとテーブルの上に広げてキッチリやるので、完全にオープンで、声も部屋中の人に聞こえます。私の場合だと、他の人は多少知識があれば鬱病というのもわかってしまうでしょうし、現に、私も他の鬱病の人だというのはすぐわかります。

よくなかったこと2)おいてない薬もある

私と同様に、ごく近い心療内科から来る人が多いのだと思いますが、心療内科の処方薬がなかったことはありません。ただ他のクリニックや病院の処方箋薬は置いてないことが何度かありました。抗生物質とかアレルギーのかゆみどめとか、そういった類の薬です。大きい薬局だとよそに買いに行ってくれたりしますが、小さい薬局なので、私はそれは遠慮して他にいくことにしています。ちょっと不便です。ただ、病院内薬局等でなければ、そこそこ大きくても処方薬が置いてないとかきらしているということはあるものなので、自分としては許容範囲です。置いてなくて他で買う、といっても、一応、時間かかるけど取り寄せましょうかとは言ってくれる(多分、いいですと言われるのを期待してるとは思いますが)し、今飲んでいる薬と一緒に服用して大丈夫か、等の簡単なアドバイスはしてくれます。

よくなかったこと3)いつもの薬剤師さん以外はよくない

あまり干渉しない、でも聞けばきちんと答えてくれる、事務的でセールスもしない薬剤師さんが気に入って通うようになったのですが、何年も通ううちに多少処方薬に調整があってもあっというまに処理して薬が出てくるので、きわめて迅速です。でも、薬局にはバイトかパートの薬剤師さんが1-2人ほどいて、そちらに当たると、明らかに手順が悪くイライラします。いかにもパートではないかというような女性の薬剤師さんだと、大手の薬局のように、症状とか体調とか少し聞かれるのも嫌です。小さいせいもあり、さすがに○○さんお願いしますとか指名もできないし、行った時に行った人というしくみなのは不便だと思います。でも、それはどこの薬局でも同様ですし、おくすり手帳を見てもいろいろな病気と処方薬の情報が入り混じっているわけですから、かかりつけになってもらうのは、よほど小さい薬局でないと難しいのだろうなと思います。

かかりつけ薬剤師を選ぶポイントは相性

最近は薬剤師さんも患者=顧客へのサービスという観点に力をいれているのか、愛想がよく、いろいろアドバイスしたりするのも仕事の一部だとみなされているように思います。その中で、おそらく私のかかりつけ薬剤師さんというのはレアなタイプで、おそらくはそんなに儲けようと思っていない、儲からなくてもいいというスタンスなのだと思いますが、私にとってはクールな対応がとても心地よく、かえって信頼できるように感じています。薬をもらうのは要するに病気ですので、そんな状態の時は落ち着く空間ですぐに処方してもらえるというのも重要だと思います。

ただ、病状が不安であったり、あるいは高齢で処方薬についてよくよく確認しておきたい、きちんとお話ししないと安心できないような人であれば、優しい声掛けも有意義なのだと思います。

かかりつけ薬剤師については、まだまだ知らない人も多いと思います。活用するとメリットも多い制度だと思いますので、ぜひ調べてみることをおすすめします。⇒かかりつけ薬剤師について

 

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